ヘイロー・ウォーズ(Halo Wars)
『ヘイロー・ウォーズ』は、リアルタイムストラテジーゲームで、HALOシリーズの世界を描いています。本作品はアンサンブルスタジオとバンジースタジオの共同制作により、
Xbox 360専用ソフトとしてリリースされました。2016年には、
リマスター版『Halo Wars: Definitive Edition』が発売され、
Xbox Oneに対応しました。
概要
これまでのHALOシリーズはFPSジャンルで知られていましたが、ヘイロー・ウォーズはプレイヤーが直接キャラクターを操作するのではなく、マップ上で展開されるユニットに指示を与える形式のゲームです。さらに、本作ではコヴナント陣営としても戦うことができ、マルチプレイの楽しさが倍増しています。なお、物語的にはシリーズの初期を舞台にしているため、マスターチーフは登場せず、異なるキャラクターたちのドラマが描かれています。メインの制作者であるアンサンブルスタジオは、作成後間もなく解体されましたが、彼らの最後の作品として評価されています。
本作はCERO12歳以上対象として、過激な描写が抑えられており、幅広い年齢層に楽しんでもらえるような内容になっています。また、2016年にはXboxの後方互換性を利用して、既存の
Xbox 360版のプレイヤーが追加料金なしで
Xbox Oneでも楽しめるようになっています。
ゲーム・システム
『ヘイロー・ウォーズ』では、プレイヤーは基地を拠点にして、様々な施設を建設したり、ユニットを生産して戦闘を行います。基地では資材の精製を行うパッド、歩兵を育成する兵舎、テクノロジーレベルを上げる
リアクターなど、さまざまな設備があります。これらの施設を活用して、敵軍と戦います。
コヴナントの基地も同様の構造になっており、神殿という施設で技術を向上させたり、基地を守るためのシールドを生成します。プレイヤーが作成したユニットを駆使して、マップ上で戦略的に敵を排除していく楽しみがあります。地上戦や航空戦の要素も豊富にあり、多彩な戦術を駆使したプレイが求められます。
リビューと特典
本作にはリミテッド・エディションが発売されており、内容としては、エリック・ナイランドが執筆したグラフィック・ノベル『ヘイローウォーズ・ジェネシス』や、主要キャラクターのリーダーカード、ダウンロードコードなどが含まれています。特に、このグラフィック・ノベルは、HE YOのファースト・コンタクトから本作の冒頭までのストーリーを描いており、ファン必見の内容となっています。
キャラクター
本作の主要キャラクターには、UNSCの
海兵隊員、スピリット・オブ・ファイアの艦長、カッターや、勇敢な軍曹フォージがいます。特にフォージはプレイヤーが操作するキャラクターであり、彼の行動がストーリーを進める大きな要素となります。また、コヴナント側にも魅力的なキャラクターが多数登場し、両軍の視点から展開される戦闘が楽しめます。
音楽
音楽は、シリーズの伝統を引き継ぎつつも新たなアプローチが施されています。スティーブン・リッピーが担当し、オーケストラと合唱による壮大な楽曲が特徴です。サウンドトラックには、日本語版も含まれており、ファンにとって嬉しい仕様となっています。
まとめ
『ヘイロー・ウォーズ』は、HALOの世界をリアルタイムストラテジーとして体験できる貴重な作品です。独自の戦略性とキャラクターたちの魅力が詰まったこのゲームは、多くのプレイヤーに新たな体験を提供しており、シリーズファンのみならず新規プレイヤーにも楽しめる内容となっています。